アートエッセイ(2012年6月)
上黒田貴船線のスケッチ
(1)垂直にそびえる杉林の狭い下り道
上黒田貴船線のスケッチ
(2)急なカーブの上り坂
周りの風景は鮮”みどり”の色彩にかこまれてしましました。
田には水が入り、稲の苗も水田の中でなれない様子で
ぽつん、ぽつんと、しらじらしく植わっています。
・・・一週間もすれば水田になじんでしまい、
新たな美しい風景を見せてくれます。
私は、5月の末に東京へ出品する作品が出来上がり
すがすがしい気分で京都の風景をスケッチしようと当てもなく出かける。
今日は、天気のよい日で、うきうき気分・・・!
車での移動だから、新たな場所を見つけようと
車を一時間程度走らせるが、よき場所見つからず。
・・・ひたすら走っていると、
道路標識に鞍馬、貴船方面の案内が目に入った。
・・・もう十数年も行ったことがないな!
貴船は道が狭いが新緑が面白くスケッチができるかも?
行ってみると道幅が狭く、
一時停車もできず山の中へとどんどんと走らせる。
今度は引き返すためのUターンする場所も無くなる。
Uターンを場所を探すために、奥へ奥へ進むばかり!
今日はスケッチ一枚もできず終わるのか?
かろうじて 上りの急なカーブの所でUターンできた。
・・・下ろうとすると、上って来た道の景色が面白さを感じさせてくれた。
車を砂利の上に停め、椅子に座ってスケッチしていると、
大きな蜂が私の周りをぐるぐると飛び回り、
離れていくのを体を動かさず、不安の中じっと耐える。
車もあまり通らず寂しさ一杯!
そんな状況の中、お陰でゆっくりと静かに描くことができた。
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